2026-06-13 · 仙台 · ロゴデザイン
ロゴデザインを依頼する前に準備する3つのこと
「ロゴをつくりたいのですが、どんな準備が必要ですか」という相談をよく受けます。デザイナーに依頼するだけなら、参考画像をいくつか集めれば始められます。でも、それだけで「良いロゴ」ができるかというと、そうではないと私は思っています。
ロゴは企業の第一印象であり、長期間にわたって使われる経営資産です。感覚で選んで後悔した、というケースも少なくない。「作り直しの相談」として来る方の多くが、最初の依頼で「方向性が決まっていないまま進めてしまった」と話します。それを防ぐために、依頼前にやっておくべきことが3つあります。
①「事業の言葉」を先に整理する
ロゴデザインに最も必要なのは、美的センスより「言葉」です。この会社は何のために存在するのか。どんな顧客に、どんな価値を届けているのか。競合と何が違うのか。これらを経営者が自分の言葉で語れる状態を先に整えることで、デザイナーへのブリーフィングの質が決まります。
逆に言えば、「言葉が決まっていない状態でロゴの制作を始める」のは、設計図なしに建物を建て始めることに近い。デザイナーは優秀であっても、事業の核にある「思想」を外側から読み解くことはできません。言語化は、ロゴより先です。
②「使う場所」を具体的にリストアップする
ロゴは「名刺に印刷するもの」だけではありません。Webサイト、SNSアイコン、看板、封筒、制服、動画のエンドカード、展示会のパネル。それぞれで求められるサイズ・解像度・単色対応の可否が違います。使う場所を事前に整理しておくことで、デザイナーに必要な納品形式を正確に伝えられます。
「とりあえずPNGでもらいました」というケースが後で問題になることも多い。AI・EPS・SVGなどのベクター形式で受け取れるかどうかも、使いたい場所によって変わります。
③「NG」を言葉にしておく
好きなものより、嫌いなものを先に明確にする。これが意外と有効な準備です。「派手な色は避けたい」「古くさい書体は使わないでほしい」「ファンシーな印象はNG」——こうした制約を言葉にしておくと、デザイナーが探索する方向が絞れます。
また、「競合他社と似た雰囲気は避けたい」という観点で、同業他社のロゴを調べて方向性の反例にするのも有効です。「何でも良いです」「お任せします」は一見やりやすいようで、実は最もやりにくい依頼です。
この3つを準備した上でデザイナーに依頼すると、初回提案の精度が大きく変わります。ロゴは制作物の問題ではなく、戦略の問題です。まず言葉を整えることから始める。それがコアラスの考えるロゴ設計の入口です。